通信容量無制限を謳う「どんなときもWiFi」が通信障害に ―一部キャリアからのSIMカードの供給停止などが原因

グッド・ラック社が提供するモバイルWi-Fiルーターでのモバイルデータ通信サービス「どんなときもWiFi」にて通信障害が発生しています。

どんなときもWiFiは、”クラウドSIM” という技術を使うことで、データ通信容量を無制限かつトリプルキャリア(ドコモ・au・ソフトバンク)への対応を謳った、モバイルWi-Fiルーターのレンタルサービスで、CMなどで多くのユーザーが加入しています。

障害は、3月18日より発生。18日において、「不具合及び補償対応について」という内容のお知らせを掲載しています。

今回の障害の原因について、グッド・ラック社では以下のようにしています。

本日、弊社が回線提供を受けている、パートナー会社より下記のような回答がございました。
①一部のキャリアからのSIMカードの提供がストップしており、SIMの増強に遅延が生じている。
②SIMカードを動かす為の設備の製造および発送が停止、遅延している。

①については、キャリア全体のデータトラフィック(通信量)の増加が想定されます。
②については、新型コロナウィルスの混乱による影響となります。

通信障害の原因に関するご報告 – どんなときもWiFi お客様サポート

障害発生原因において、グッド・ラック社が回線提供を受けているパートナー会社の回答として、一部キャリアからのSIMカードの提供が停止されていることや、新型コロナウイルス関連により、SIMカードを動作させるために必要な設備(詳細については不明)の調達が停止または遅延しており、障害の復旧は4月上旬を予定しているとのことです。

今回の障害については、グッド・ラック社は、ユーザーからの回線休止の手続きを受け付けています。

回線休止の手続きを行うことで、休止手続き中の料金を免除しますが、ユーザーからの申請がない場合、モバイルWi-Fiルーターが使用できない状態でも、通信料金の減免は適用されません

グッド・ラック社の対応についてユーザーから批判の声が

この障害のグッド・ラック社の対応について、ユーザーから批判の声が上がっています。その一方、どんなときもWiFiのCMが通信障害発生中にも関わらず、テレビで流されていることについても批判の声が上がっています。

どんなときもWiFiは、モバイルWi-Fiルーター業界において、「トリプルキャリア」かつ「データ量無制限」という革命児として話題でしたが、一度失った信頼を取り戻すのは非常に困難です。積極的な情報開示が求められますが、どんなときもWiFiはこの障害を乗り越えることができるのでしょうか?

[どんなときもWiFi]

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